花粉症・アレルギー性鼻炎とは

主な症状

アレルギー性鼻炎は繰り返す「くしゃみ」・水のような「鼻水」・「鼻づまり」が3大症状です。鼻づまりやくしゃみが続くと日常生活の質が下がり、仕事や学業にも影響することがあります。目のかゆみや充血、鼻の中の粘膜が腫れて炎症を起こすことにより鼻血が出やすくなる方もいらっしゃいます。
原因が分かる場合は可能な限り原因の回避と除去（こまめな掃除など）を行います。薬物治療が広く行われており、内服薬や点鼻薬を用いて治療を行います。アレルギー性鼻炎は適切な治療により症状の改善が期待できます。つらい症状にお悩みの場合、早めに受診されることをおすすめします。

治療法

抗原の回避

アレルゲン（アレルギーを引き起こす物質）を除去、回避することが重要になります。花粉症の場合は症状の出るシーズンには外出時にマスク・ゴーグルを着用することが効果的です。通年性アレルギー性鼻炎にはこまめな掃除や寝具の洗濯によるアレルゲンの除去が大切です。

薬物療法

症状やライフスタイルに合わせて内服薬や点鼻薬、点眼薬を使用します。内服薬にはくしゃみ、鼻水に効果の強い薬（抗ヒスタミン薬）、鼻づまりに効果の強い薬（抗ロイコトリエン薬）があります。鼻に噴霧を行う薬（ステロイド点鼻薬）も鼻の粘膜の炎症を抑える効果があります。目のかゆみや充血に対しては点眼薬（抗アレルギー点眼薬）を用います。個人個人で症状や薬の効果が異なりますので、状態に合わせて処方薬を検討いたします。

アレルゲン免疫療法（舌下免疫療法）

原因となるアレルゲンを少量ずつ体内に取り込み、慣れさせることで、過敏な症状を改善する治療法です。スギ花粉症とダニによる通年性アレルギー性鼻炎が対象で、長期間の投薬が必要ですが、高い効果が期待できます。当院でも行うことができます。

レーザー治療

鼻の粘膜の一部をレーザーで焼くことで、鼻の中の空間を広げ、鼻通りを改善させます。行った後は一時的に鼻づまりが悪化しますが、数週間で改善します。当院では血液検査でアレルゲンを特定した上で、事前予約制で日帰り手術で行います。ご希望の方はご相談ください。

全身麻酔での手術

レーザー手術での改善が乏しい場合や、強い鼻中隔弯曲症などがありレーザー手術が難しい場合、症状のより強い改善のご希望がある場合には対応可能な施設をご紹介させていただきます。