耳の症状
- きこえが悪い
- 耳が詰まった感じがする
- 耳鳴りがする
- 自分の声が響く
- めまいがする
- 耳が痛い
- 耳だれがある
- 耳がかゆい
耳の病気

耳は、耳たぶから鼓膜までの「外耳」、鼓膜の内側でキャッチした音の振動を増幅させる「中耳」、さらに内側で音を脳につなげる「内耳」に分かれています。また、中耳から耳管を介して鼻とつながっています。
明らかな原因もないのに、ある日突然聞こえが悪くなる病気です。多くの場合は片耳だけに起こります。全く聞こえなくなる重度のものから、耳が詰まった感じ(耳閉感)のみの軽度なもの、耳鳴りやめまいなどを伴うものなどさまざまなタイプがあります。
原因としてはウイルス感染や、内耳の血流障害などが原因ではないかと言われていますが、現時点では原因不明です。3人に1人は元通りに治りますが、3人に1人はある程度の改善まで、残りの3分の1は聴力の改善が見られない難治性の病気です。内服薬や、場合によっては入院での点滴により治療を行います。
突発性難聴は、できるだけ早く治療を開始した方が聞こえの回復の可能性が高まるとされています。発症から遅くとも2週間以内(できれば1週間以内)に治療を開始することをおすすめします。
難聴や耳鳴り、耳のつまった感じなどの聞こえの症状とめまいを繰り返す病気です。耳の症状とめまいはそれぞれ単独で起こることもありますが、症状が一度おさまっても何度も繰り返してしまうことが特徴です。耳の奥の内耳にリンパ液がたまることにより起こる病気で、ストレスや疲れが関係していると考えられています。主に内服薬により治療を行います。
年齢とともに聞こえづらくなる病気で、聴力検査では高い音を中心に聞こえにくくなる特徴があります。加齢性と言っても、50歳を過ぎると誰でも難聴が始まります。糖尿病などの生活習慣病がある場合、健康な人に比べて難聴が進行しやすい傾向があります。また、中耳炎の治療を十分に受けてこなかった方や、長年、騒音の下で仕事をされていた方も進行が早いと言われています。いずれにしても、一度悪くなった聴力は元には戻りませんので補聴器が必要になります。
耳鳴りとは「キーン」「ジー」といった音がご本人のみに聞こえる病気です。原因として難聴や中耳炎などの病気が隠れている場合もあるため、急に耳鳴りに気づいた時には早めの受診をおすすめします。
鼓膜より奥の中耳で炎症を起こす病気で、一般に中耳炎と言われる痛みを伴う病気です。主にお子さんが風邪をひいた際に、鼻の奥と中耳をつなぐ「耳管」を通って細菌が中耳に入ることで起こります。鼻水やのどの痛みなどの風邪症状に続いて、強い耳の痛みや発熱、耳だれ、耳がつまった感じ、聞こえにくさなどが生じます。うまく痛みを伝えられない乳児では、機嫌が悪くなってぐずったり、しきりに耳に手を当てたりするなどの仕草が見られることもあります。急性中耳炎の治療では、鼻の治療と細菌を抑える抗生剤の投与でほとんどは治りますが、痛みが強い場合やなかなか熱が下がらないといった重症のケースでは、鼓膜に小さな穴を開けて(鼓膜切開)、膿を出してあげる処置が必要となることもあります。
急性中耳炎や鼻風邪などの後に起こる病気で、鼓膜の奥の中耳に水(滲出液)が溜まり、痛みは伴いませんが、耳がつまった感じや難聴が生じます。大人の滲出性中耳炎の中には鼻の突き当たりの上咽頭にできものができている場合もありますので、注意が必要です。
お子さんではうまく伝えることができず、気づかないことも少なくありません。「普通に呼びかけても振り向かない」、「テレビの音が大きい」、「鼻の調子がずっと良くない」といったことがあれば念のため受診をお勧めします。
何らかの原因で鼓膜に穴があいてしまい、中耳の炎症が慢性的に続く状態を慢性中耳炎といいます。何度も耳だれを繰り返す、聞こえが悪い、耳がつまる、といった症状をきたします。
「耳だれ」がある場合にはこまめに病院で耳を洗ったり、点耳薬や内服による治療を行います。状態によって鼓膜をふさぐ手術を検討しますので、その場合は手術可能な病院へご紹介いたします。
外耳炎とは、鼓膜より外側の耳の中の皮膚に起こる炎症のことです。耳かきによる傷や指の爪で触ったことによりひっかき傷から細菌が入ることで発症します。痛みやかゆみ、耳だれを生じます。点耳薬や抗生剤、痛み止めの内服による治療を行います。
耳垢栓塞は耳垢が詰まった状態をいい、耳閉感、難聴、耳鳴りなどが起きることがあります。耳鼻科では、顕微鏡を用いて耳の中を観察しながら、耳垢を取り除きます。痛みが生じた場合や耳垢が硬くて取れない場合には、点耳薬で耳垢を軟らかくしてから取り除くこともあります。
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